この記事でわかること
- まず、本当に亡くなっているか確認する
- 亡くなっていたら、まず何をすればいい?
- あなたのせいではありません
- 考えられる原因
- なぜ亡くなったのか、調べることはできる?
- これから必要になること
- よくある疑問
上から順に読まなくて大丈夫。気になるところだけどうぞ。
さっきまで元気だったのに、と信じられない気持ちかもしれません。犬の突然死は、多くの場合、前ぶれなく起こります。この記事は、まず確認すべきこと、何をすればいいか、なぜ起きるのか、そして「自分のせいだ」と責めてしまうあなたへ、順番にまとめました。
まず、本当に亡くなっているか確認する
動かない、反応がない——それでも、安置や連絡の前に、まず「亡くなっているか」を確認してください。失神や仮死状態なら、まだ助かる可能性があります。
- 呼吸:お腹や胸が、規則正しく動いているか。ごく弱い呼吸のこともあるので、数十秒、じっと見てください
- 脈・心臓:胸の下あたり(左胸)に手のひらを押し当て、鼓動を感じるか。後ろ足の付け根(内側)でも確認できます
- 反応:名前を呼ぶ、やさしく体に触れる、まばたきや耳の動きがあるか
- 目(対光反射):目に光を当てて、瞳孔が縮むか
- 体温:体が冷たくなっているか(亡くなると徐々に冷えていきます)
亡くなっていたら、まず何をすればいい?
ご遺体を傷めないように体を整え、涼しい場所で冷やしてあげることが最優先です。連絡や手続きは、少し気持ちが落ち着いてからで間に合います。
体をやさしく横向きにし、手足を自然な形に整えます(時間が経つと固まってきます)。目や口が開いていたら、そっと閉じてあげて。汚れがあれば、濡らしたタオルで拭いてあげましょう。
保冷剤やドライアイスで、お腹と首まわりを中心に冷やします。ただし、直接体に当てないこと。結露の水分が遺体に触れると、かえって傷みが早まります。タオルやビニールで包んでから当ててください。直射日光の当たらない、涼しい場所へ。
火葬・葬儀をどうするか考え始めます。あわてなくて大丈夫。夏場は傷みが早いので、その日のうちに方法だけ決められると安心です。
あなたのせいではありません
犬の突然死は、前ぶれがほとんどなく、気づくことも防ぐことも難しいものです。どうか、ご自分を責めないでください。
「昨日まであんなに元気だったのに」「もっと早く気づいていれば」——そう思ってしまうのは、それだけ深く愛していた証拠です。でも、突然死の多くは、健康に見えていた子に、何の予兆もなく起こります。毎日きちんと見ていても、気づけないことのほうが多いのです。獣医師でさえ、生前の診察で兆候を見つけられないことがあります。あなたが見抜けなかったのは、当然のことです。
そして、留守のあいだや、目を離したわずかな時間に逝ってしまった方へ。「ひとりにしてしまった」「そばにいられなかった」と、自分を責めていませんか。犬は、最期の瞬間を飼い主に見せないように、そっと逝くことがあるとも言われます。あなたがいなかったことは、その子が不幸だったということでは、決してありません。
犬が突然死する、考えられる原因
突然死の原因として知られているのは、心臓の病気、熱中症、誤飲・中毒、胃のねじれ、脳や血管の異常などです。ただし、見た目には元気でも進行している病気があり、正確な原因は、調べなければ分からないことがほとんどです。
- 心臓の病気:もっとも多い原因のひとつ。外からは分かりにくく、健康に見える子にも起こります
- 熱中症:夏や、短頭種(パグ・フレンチブルドッグ等)で起こりやすい
- 誤飲・中毒:拾い食いや、犬に有害な食べ物(チョコ・玉ねぎ等)が原因になることも
- 胃拡張・胃捻転:大型犬に多く、急激に進行します
- 脳や血管の異常:前ぶれなく起こることがあります
なぜ亡くなったのか、調べることはできる?
かかりつけの獣医師に相談すれば、検査や病理解剖で死因を調べられることがあります。ただし、それで必ず原因が分かるとは限らず、調べないまま見送る方も、たくさんいます。
死因をはっきりさせたいか、それとも、もうそっとしておきたいか——どちらも自然な気持ちです。もし「知りたい」気持ちが強ければ、早めにかかりつけの動物病院に相談してください(時間が経つと調べられることが限られます)。無理に調べる必要はありません。ご家族の気持ちで決めて大丈夫です。
これから必要になること
気持ちが少し落ち着いてきたら、見送りの準備を進めていきます。あわてず、ひとつずつで大丈夫です。火葬・葬儀の方法を決め、犬の場合は役所への届け出(死亡届)も必要になります。
→ 犬の火葬 費用と相場・後悔しない選び方
→ 犬が亡くなったあとの手続き・死亡届
よくある疑問
参考・出典
- 本記事は、複数の獣医師監修記事および動物病院の一般情報を参照して作成しています。情報は変わっていく可能性があるため、特定のURLは掲載していません。
- 具体的な症状・治療・薬の判断は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。